【カクテルパーティー効果】相手を振り向かせる心理効果

街の雑踏の中にいても、自分の名前が呼ばれたり、自分に関係することや、
自分が興味ある言葉に気づいたり、明瞭に聞こえた経験はありませんか?

このように、周りの環境がどうであろうと、
自分に関係する事や興味のある事に注意が向く現象の事を
“カクテルパーティー効果”といいます。

余談ですが、私が学生の時に
同じクラスメイトと通学の途中、20m程先に担任の先生が歩いていたのを発見し、
「あっ ●●先生や」とぼそっと小さい声で話したとき、
急にこちらを振り返り、睨まれてギョっとした事があります。

他の生徒達とガヤガヤとうるさかったにもかかわらずです。
この時は、「これが地獄耳か!」と思ったものですが、
今にして思えばこれもカクテルパーティー効果の例といえます。

なぜこのような現象が起こるのかと言いますと、
人間の脳には、自分に必要な情報と必要でない情報を取捨選択する
網様体賦活系“(RAS)という機能が備わっているからです。

日頃強く意識していたり、興味のある事は、
なぜかすぐに目に留まったりします。

引き寄せの法則というものがありますが、
これもあなたの夢や、なりたい姿、理想像を日頃から強く意識する事で
それに関係する情報をRASが選択して、
自然に情報が自分の手に入るという仕組みです。

先ほどの例にしましても、RASによって街の雑踏は自分に関係ないものとして
脳は処理し、必要な情報、自分に関係する情報(名前を呼ばれた)を選択したという結果になります。

さて、話を戻しましょう。

このカクテルパーティー効果ですが、
マーケティングにも多く使われています。

例えば、この通販の広告をご覧ください。

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この赤で囲っている部分は、ある特定の悩みを持つターゲットに呼びかけているコピーです。

これらの広告のようにターゲットを具体的に明確にする事で
自分の悩みを解決したい人に気づいてもらう事が出来ます。

他には、ステップメールで送信相手の名前を自動的に文章の中に挿入できる
“名前差し込み”にも使われています。

このように、マーケティングでは、毎日大量の情報が飛び交う中
「そこのあなた!」とアピールする事により、
「これは私にぴったりの商品だ」と思わせる事が出来るのです。

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