そもそも戦略って何?

そもそも戦略とは?戦術とは?

戦略も戦術も元々は戦争に関する言葉ですが、

どちらも違いがはっきりと分からない方も多いと思います。

戦争では相手に勝つ為に、
味方側の強みや弱み、そして敵方の強みと弱みを明らかにする事が
勝利につながると古代の兵法家の孫子は語っています。
(敵を知り己を知れば、百戦するといえども危うからず)

戦争の場合は相手との戦いになりますが、
マーケティングの場合は、さらに顧客と言うプレーヤーが存在します。

この3者を分析する事が3C分析というわけです。

では、戦略とは何か?

簡単に言うと
何をやるのか方向性を決める事です。

戦術とは
戦略によって決まった方向性を実際に実行する為の手段や方法です。

会社の経営でいうと

まずはじめに理念(ミッション)があり、

次に、こうしていきたいというビジョンがあり

それを実現する為の戦略があり

その戦略を具体的に実行して行く為の戦術がある

そして日々戦術を実行して行く(戦闘)

より大きく抽象的なものから
より細かく具体的にな流れになっています。

カンタンに説明しますと
例えば山登りを例に挙げましょう

○◎◎◎の為には山登りを達成することが必要だ!(理念)

(イメージを浮かべ)こういう山に登って達成したい(ビジョン)

イメージにぴったりな山はどれか?
その山をのぼるルートはどのルートを選ぶか?(戦略)

その山をのぼる為に必要な道具を揃え、
行動スケジュールを立てる(戦術)

実際に山に登る(戦闘)

といった流れになります。

ココでのポイントですが

多少戦術が間違っていても、
戦略が正しければ、リカバリーする事はできる

しかし、戦略の間違いは、
いくら戦術を上手く行なってもカバーできない

ということが、よく戦略についての書籍には書かれています。

ここで思い起こされるのが、
かつて行われた日米の対戦すなわち太平洋戦争です。

開線当初は有利に見えた日本でしたが、
アメリカの圧倒的な物量作戦の前に破れてしまいました。、

最近読んだ本によると、
物量の差よりも情報の差でも負けていたようです。

情報、すなわち相手の強み弱み、兵力の差、
兵隊の数、兵器の数や威力など
戦う前から、アメリカは日本の情報を全てキャッチしていたので、
日本側の行なう事は全て丸わかりだったようです。

真珠湾攻撃に関しても、攻撃の前に日本の暗号が
すべて解読されていたという説もあります。

いくら日本が当時最高の技術力で作った零戦で
局地的な戦闘に勝っても、
米軍の情報の把握力や圧倒的な物量の差による攻撃
によって敗北をしました。

すなわち相手の戦略に負けてしまったということです。

戦術は戦略をカバーできないという例でもあります。

のちにこの戦争の教訓を生かして経営学に発展させたのが
有名なランチェスター戦略です。
(ランチェスターの法則は元々イギリスで生まれましたが、
その法則を元に1962年田岡信夫氏が構築された
Made in Japanの販売戦略です。)

今回なぜ戦略や戦術といった言葉について
色々とお伝えしたかといいますと
ビジネス本でよく
○○戦略と書かれている書籍がたくさんありますが、
明確に戦略と戦術について書かれている本が
少ないように見受けられるのと、
戦略と戦術の違いがよく分からないという方も
たくさんおられるのではないかと思ったからです。

私も戦略と戦術がよくごっちゃになる時がありましたので、
今回このテーマで買いてみました。

何かの参考になれば幸いです。

まとめ
戦略とはカンタンにいえば方向性を決める事
戦術とは決められた方向性を実行する為の具体的な方法

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