ライフサイクル時期で異なるプロモーション方法
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011 ライフサイクル時期で異なるプロモーション方法
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今回は前回に引き続きライフサイクルについて
お話しします
今回のテーマは
ライフサイクル時期で異なるプロモーション方法です。
なぜこれをテーマに取り上げたのかというと、
ライフサイクルのそれぞれのステージを無視したプロモーションを行うと、
無駄に資金がかかったり、プロモーションの効果が出ず、お客さんを取り逃してしまうことになります。
効果的なプロモーションを行うため、
それぞれのステージで何を行うべきかを把握していただく必要があるからです。
ではさっそくはじめていきましょう。
■導入期
まず導入期におけるプロモーション方法ですが、
マスコミの活用(PR,インターネットの活用、専門誌)
がおすすめです。
なぜこの時期にマスコミの活用がいいのかといいますと、
まず、導入期では商品開発など莫大な費用がかかるため
広告にお金を出すのは難しいですので、
無料でも出来るPRを行ないます。
マスコミを利用する利点とは?
マスコミはニュース性のあるもの
すなわち新しい物好きですので
導入期で取り上げられる確立は高くなります。
この時期でマスコミの活用により、
無料で見込み客を集める事が出来れば
その後の成長期に広告にお金をかけ、
どんどんお客さんを獲得する事が出来ます。
■成長期
前回もお話ししましたが、
この時期は費用対効果がとても高く
広告を打てば打つ程お客さんも反応してくれるので
思い切った広告展開を行なう事が出来ます。
この時期に広告の出稿を躊躇すると
成長の波に乗り遅れる事になるので注意が必要です。
■成熟期
成長期までよかった広告の反応が落ちる時期です。
この時期に新しい成長カーブを描けるように
競合他社との差別化が大変重要になります。
プロモーションの方法としては、
顧客への接近の度合いを深める
また顧客へ直接アプローチをかける
テレアポ
飛び込み営業など
体を使った営業
この時期にマスコミの取り上げられようとしても
新しい物好きのマスコミにはなかなか取り上げてくれません。
ですので、マスコミを利用しようとすれば
何かニュース性のあるもの
地域貢献的な活動や、
ひときわ目立つパフォーマンスを行なうことが有効になります。
では、最後に衰退期での市場の特長と
行なうべきマーケティング活動についてお伝えします。
■衰退期
●衰退期の特長
市場が供給過剰の状態になり、
価格が低下する影響を受けて、売上利益が大幅に減少
この時期に企業としてとるべき方向性として
3つの戦略があげられます。
●3つの戦略
1.リーダーシップ戦略
2.収穫戦略
3.早期撤退戦略
ひとつづつ説明しますと
1.リーダーシップ戦略とは
衰退期までに市場がある程度拡大し、
設備投資を行なって大量生産できる体制が整っていて、
コストも低く抑えられますので
市場のシェアを確保していれば
現状の設備の体制のままで十分に収益を上げる事が出来ます。
リーダーシップ戦略では、
競合他社が市場から撤退せざるを得ない様にし、
自社に有利な状況をつくる必要があります。
たとえば、価格競争を仕掛けて、
競合他社が利益が出ないところまで価格を引き下げることによって、
市場からの撤退を促すなどです。
2.収穫戦略
最大限の利益を確保する事を目指して
長期間にわたってステップを踏んで
市場から撤退するという方法です。
最大限の利益を確保する為の方法としては、
●新しい設備投資は行なわない
●設備にかかる費用(メンテナンスなど)を抑える
●プロモーションは控えめにする
●ムダなサービスを打ち切る
●儲からない商品を切る
●売上にならないお客さんを切る
など
3.早期撤退戦略
商品サービスが衰退期に入ったと判断した場合、
損失を最低限に食い止めるため、
市場から撤退するという戦略です。
今までの事業を売却するという方法も考えられます。
いかがでしたでしょうか?
これまでライフサイクルに合わせた
マーケティング戦略、プロモーションの方法など
お伝えしました。
ライフサイクルの各時期では、さらにお客さんの層についても
十分に注意を払う必要があります。
なぜなら各時期では
商品サービスを購入するお客さんのタイプが変化するからです。
では、どのようにお客さんのタイプが変化するのか?
このお話は次回お伝えします。