通販チラシ分析16　石けん

こんにちは、Marketing Stockの管理人です。

いつも記事をお読みいただきありがとうございます。

今回は、以前とりあげました「よか石けん」の通販チラシについて分析してみました。
以前のチラシと表現内容がガラッと変わっていました。

では、さっそく見ていきましょう。

表面

表面分析

１．キャッチコピー

「黒ずみ、くすみは止められる!?」
→今、肌の黒ずみ、くすみで悩んでいる人を明確化し、
解決できるかも？といった期待を持たせる。

原因となる”目に見えない汚れ”に着目
→普段気づかない根本的な問題点があるということを訴求し、興味を持たせる。

2.メインビジュアル

モデルを顔を半分に分割し、左側が石けんを使ってキレイになった状態
右側が黒ずみ、くすみの原因である見えない汚れを、誰が見ても分かるように可視化している。
また、「まだ間に合う。いま表に出ていないシミ原因物質への対策。」
内容は、そのまま放っておけば、原因物質によってシミになりますよ。
と言っているのと同じで、表現方法が違うだけ。
恐怖感を煽る表現方法もあるが、化粧品等の場合は、このように解決策を与える表現のほうがよい。
なぜなら、恐怖を煽る表現は確かに見込み客を行動させる方法として有効だし、短期的にも売上を上げやすい。
しかし、何度も広告でそれを続けていると、顧客、見込み客から「また煽って商品を売りつける気なの？」とだんだんと相手にされなくなり、信用もなくなる。
そのため、化粧品等の場合は商品のブランドを大切にするので、恐怖感を煽るよりも解決策やベネフィット、使ったら将来どのように人生がハッピーになるのかなどを訴求する方が長期的には有効である。

ビジュアル左のコピー
「火山灰シラスでおちる!?」

「火山灰シラス」はこの商品の独自成分であり、
それがなぜ黒ずみやくすみを落とすのかを指に付けた賞品の画像とともに説明している。

3.実績とオファー

実績として、
・モンドセレクション3年連続受賞、
・2013年YAHOO BEAUTYあなたが選ぶ通販コスメ大賞　洗顔料部門　第一位
・累計販売戸数1800万個突破
と記載されている。このような実績は、商品に対する信用度と期待感を高める効果がある。
この商品の顧客層としては、トレンドの先端をいく層ではなく、人の評価によって購買をするかどうかを決める後追い層（フォロワー）が対象となる。
この層へのアプローチは、販売実績やお客様の声など、どれだけ多くの人が評価しているかを訴求するのが有効。

裏面

裏面分析

4.商品の特徴

「火山灰シラス」がどのように、黒ずみ、くすみを落とすのかが説明されている。

5.素材へのこだわり

、「品質とこだわり、九州産の素材を使用」として、
素材へのこだわり、品質、安全性、企業の商品に対する思いについて記載されている。

6.使用者の声と写真

「70代の私ですが皆から肌がきれいね、と言われます。友達からも10歳以上若く見られます。」
お客様の声であり、また使った結果どうなるのかを表している。

7.使用者の声

使用者の驚きの声ということで、使用後の結果が記載されている。
また、下の写真の泡がインパクトを出している。
ちなみに、使用者の声に名前も住所も記載されいないのはなぜか分からない。

8.オファー

ここでも、再度くすみ、黒ずみという単語を持ってきてターゲットを明確化している。
オファーとしては、
●通常価格1800円が半額の900円（定期コース申し込みの場合初回限定価格）＋泡立てネットプレゼント＋送料無料
●ミニ石けんとミニ泡立てネットが送料無料で250円　（トライアルセットとして先着100名限定）

トライアルにしてもい、定期購入にしても、どちらも懐が痛まない価格設定にして、申し込みやすいようにしている。
また、トライアル価格の250円をニッコリ価格として印象に残りやすい工夫がされている。

9.レスポンスデバイス

このチラシでは、申し込み方法がフリーダイヤルのみとなっている。
以前同じ商品のチラシについての
記事を書いたが、そのときの申し込み方法はフリーダイヤルのほかにも、
ファックス、はがき、QRコードが記載されている。

なぜ前回と今回のチラシの申し込み方法に違いがあるのかを、自分なりに2通り考えてみた。
その１．
以前のチラシの反響の結果、電話でのクロージングが一番確率がいいので、
申し込み方法をフリーダイヤル一本に絞ったということなのかもしれない。

その２．
お客様の声の写真と年齢から察すると、前回のチラシのターゲットが30～40代として、今回のチラシはターゲットを高め（60代以上）に設定していて、この属性にあった申し込み方法としてフリーダイヤルのみにしているということかもしれない。
（まったく別の意図があるかもしれないが…あくまでも仮説です）

最後に

いかがでしたでしょうか。
以前取り上げました
チラシと見比べてみるといろいろな気づきがあります。

ぜひ参考にしてみてください。

今回もお読みいただきありがとうございました。