コトラーに学ぶ製品の差別化9つのポイント

商品やサービス情報が溢れかえる現代社会において、
差別化はたいへん重要なポイントです。

なぜなら、差別化できない商品サービスは、その他の商品との違いが分からず、消費者からは選ばれません。
もし選ばれたとしても、その他の商品と同じような扱いをされて、
価格競争に巻き込まれ利益は低くなり、その結果経営状態を圧迫します。

そのためにも明確な差別化が必要なのですが、
差別化のための差別化ではなく、顧客に選ばれるための差別化出なければなりません。つまり競合他社商品と比べ、魅力的ででなければなりません。

では、具体的にどのように差別化を図ればいいのでしょうかか?

フィリップコトラーによれば、差別化のポイントを以下の5つの項目で説明しています。

●製品の差別化
●サービスの差別化
●スタッフによる差別化
●チャネルによる差別化
●イメージによる差別化

今回はこの中の製品の差別化について説明していきたいと思います。

コトラーが提唱する製品を差別化する9つののポイント

1.形態による差別化
2.特徴による差別化
3.性質・品質による差別化
4.適合性による差別化
5.耐久性による差別化
6.信頼性による差別化
7.修理可能性による差別化
8.スタイルによる差別化
9.デザインによる差別化

順番に説明しましょう

1.形態による差別化

形態というのは、形、大きさ、色など、物理的な構造のこと。
視覚的に明確にわかるものになります。

2.特徴による差別化

特徴とは、他と比べて特に目立つ点のことですが、
製品の差別化で言われる特徴は、製品の基本的な機能を補う特性のことを指します。

3.性質・品質による差別化

性質・品質は、製品の最も主となるな特徴が機能する水準のこと。

4.適合性による差別化

適合性とは、生産したすべての製品で、買い手が望む性能品質を実現できるということ。

5.耐久性による差別化

耐用期間を高めることで、消費者から支持される

6.信頼性による差別化

一定の期間内に誤作動や動作不良が起きないようにすることで
信頼性を高めます。

7.修理可能性による差別化

もし製品が故障したり、不具合があった場合、購入者側でが簡単に修理できる、
もしくは修理依頼をする場合、修理期間を短期間、低料金で行うなど

8.スタイルによる差別化

「おしゃれ」「エレガントさ」「雰囲気」「様式」「世界観」など、

9.デザインによる差別化

デザインというのは、意味合いが広く、設計であったり見た目の姿形であったりしますが、機能性能コンセプトなど色々なものを含んでおり、そういった意味では1から8までを統合させる要素になります。

製品の差別化で見落としがちなこと

製品の差別化で見落としてはいけないのが、
差別化のための差別化になり(差別化することが目的になる)
自己満足になって、お客様をほったらかしにする。ということ。

冒頭でもお伝えしましたが、差別化のための差別化ではなく、顧客に選ばれるための差別化が必要であり、お客様が競合他社商品と見比べて、あなたの商品がより魅力的でなければなりません。

差別化のアイデアを量産させるために役立つ思考法

アイデアを生み出す便利なツールとしてオズボーンのチェックリストというものがありますが、
上記の差別化のポイントと組み合わせることで、製品の差別化のアイデアを量産することができます。

やり方としては、上記の差別化9つのポイントを縦軸にとり、各要素をオズボーンのチェックリストを使い水平展開させます。

ご参考までに製品差別化ポイント×オズボーンのチェックリストによるアイデア量産テンプレートを作成しましたので、以下からダウンロードしてお使いください。
差別化ポイント×オズボーンのテンプレート

以上なんらかのお役に立てれば幸いです。

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