【書籍要約】無邪気な脳で仕事する

【書籍要約】「無邪気な脳」で仕事をする

黒川伊保子・古森剛 共著 (出版社:ファーストプレス)
無邪気な脳とは何か?脳が無邪気になるとどうなるのか?
また男と女の脳の違い、アナログ脳とデジタル脳についてなど、
様々な角度で無邪気な脳を手に入れる方法が書かれている。

●無邪気さは無敵

純粋で好奇心に溢れ、萎えない意欲を持ち穏やかな達成感を感じやすい脳の状態

→無邪気さが人としての強さ、想像力と創造力の源

早寝早起き朝ごはんは能力を上げる生活習慣
→メラトニン・セロトニンの分泌がよくなる

数字で物事を判断するようになると脳が身体感覚から離れる
→大切な人の幸せや自分の尽きない興味がどうでもよくなる

一定のスキルを身に付けたら、無邪気な脳に戻るべき

●被害者意識がなく、主体性があるのが大人

人間は自分自身のさもしさや卑屈さを自己弁護の道具として使いがち。
その結果、脳に毒がたまる。脳がメタボになる。

●世の中がデジタル化していくにしたがって、皮膚感覚、直観力といった身体性を失いがちになる。

●腑に落ちるということ

憂いなく前に進むことができる
腑→小脳がつかんだ時に感じる感覚
  ↓
  小腸が連動している。小腸は免疫にに深くかかわる。

腑に落ちれば免疫が上がる→タフになる。気持ちが揺るがない。

身体性こそ「心」(著者の考え)

●女性と男性の脳の違い

・脳梁 男性<女性
 認識が一つ起こる単位時間は、0.6秒~0.7秒

・女性は感じたことがすぐ言葉になる。

・なぜ女性は感じたことをすぐ口に出す必要があるのか?

→共感しあって、安心するため
なぜ→コミュニティを形成するため
なぜ→赤ちゃんを無事に産んで育てるため

・出産や育児にまつわる経験を全部コミュニティで話し合う。
 教え学びあう組織

・コミュニティの形成能力を担保するために、女性は感じたことを言葉にしやすい。
かつ、それを口にして共感しあいたいと思うようにできている。
共感しあえたらうれしい気持ちになる。

だから女性たちは、おしゃべりの最後は必ずお互いの幸福を確認しあう。
例)「私たち幸せよね。こんなおいしいものが食べられて」「本当ね」

・男の場合の共感は、組織としての連帯感を生むために仮想敵をつくって、「あいつには負けない」みた

いなことで共感することが多い。

・男性は感じたことが即、言葉にならない。
右脳と左脳の連携度合いが女性に比べると少ない。
そのため、局在的な能力を高度に使い分ける。

・男性は感じた事象をいったん右脳でイメージ処理して整理し、大事なシーンから言葉に出す。
この処理時間が入るため、ぼんやりとした時間が生じる。

●組織マネジメントとマーケティング
これらはそれほど本質が違うものではない。

マーケティング…市場に向かて行う戦略的な行為
組織マネジメント…ステークホルダーの付託を受けつつ、主に社内に向かって行う戦略行為

●ネガティブなことを口にすれば、自分の行動が制限される

・他人のことをああだこうだという人は、無邪気に生きていけない。
人の悪口を言う人は、前に出られない。自分のネガティブな行為に足を引っ張られる。

・人間の脳は自分の言動を忘れないもの

・自分が主体となった一回の嘲笑は、脳の中枢に居座って長く疑心暗鬼の種につながってしまう。

・他人に言われたことは意味に過ぎない。
大脳系の処理なので、理屈でリカバーできるし、大したインパクトはない。
しかし、自分から発すると右脳を経由して脳の中枢に届く。
だから記憶に根強く残ってしまう。

・自分がさもしいことをやっていたら、他人に対してもさもしいに違いないと疑わざるを得なくなる。

・他人の成果を不当に揶揄した経験があれば、自分と同じことをされるかもしれないと思って、無邪気に

前に出られなくなる。

→さもしい生き方、ずるい生き方、うそをつく、人を嘲笑する。といったことを一切やめるべき。

●生理的な愛書の良さが、信頼関係を強くする。

・電力会社が発電所の運転チームを編成するときは、生理的な相性を大事にして選ぶ。
理由は、事故防止のため。

・遠慮せず、素直に伝えられる仲でないといけない。
無邪気に情報を伝えられるかどうか

・個々人がその身体性を高める前提として、組織自体が自浄作用を持った有機的な組織であることが大切

●勘違いであっても相手が認識したことが事実になる。

・ネガティブな発言は、リスクヘッジをベースにしている部分もある。
だから、ネガティブな言葉を使わないようにするとすれば、リスクヘッジのための会話はどうするのかと

いう方法論も同時に考えるべき。

例)「あの客はああいうけど、こう寝返るかもしれない」

「あのお客さんはああいう風に言っているけれども、人間だからこういう風に気持ちが変わることもある

。だからそんな風に気持ちが変わった時にも対応できるように、この商品をどうアピールすべきかちゃん

と考えておくように。」

・脳が感じたことが、とにかく事実。
結局、相手が受け取ったことが事実になる。

●神経系のストレスがたまってきたら、脳をデトックスする

・神経系のストレスがないことを無邪気という。
(この場合のストレスは物事をありのままに見れないということ)

・神経系のストレスがたまると、使い慣れて着る回路だけを漫然として使うようになる。
 現象面 思い込みが激しくなり、過去の呪縛にとらわれやすくなる。

・無邪気な場合は、あるがままに受け入れようとして、ある現象に対して必要な回路を総動員する。

●脳がメタボになると素直に感動する心が薄れる。

●愛することをためらわず、楽しむことを心がける
「自分とは違う」というストレスから身を守るための方法論を見つける必要がある。

●ニュートラルに戻す。自分に合った呪文を探し出す。
人は日々生きていく中で、環境要因やホルモンのバランスなどによって、あっちこちに行くので、ニュー

トラルに戻す必要がある。

【参考】インド古代思想「ヴェーダ」 脳の無敵性を手に入れる思想

●他人をどうしあわせにするかを徹底的に思うことで道が開ける

・自分がどうではなく、他人をどうしたいか。

・5年後の成功した自分を想像するときは、左脳の論理空間が立ち上がってしまう。しかし他人を幸せに

するということを考えると、右脳と左脳が連携する。アナログ回路が活性化する。情が湧く。

・「あなたはどういうときに幸せを感じるか?」

●高いレベルのアスリートには、頭のいい人が多い。
・身体を鍛えることにより、脳が活性化する。

・脳と身体は一つ

・人よりもチンパンジーの方が図形認識能力が上。

●物事を習得していくためには、身体感覚を研ぎ澄ますことが大事。
基本が不十分な状態で、批判などしている場合ではない。

●尊敬できない人の言うことは聞くな。

●異分子は認めるが、邪悪なものは排除しなければならない。

●腑に落ちた実感をつかめない人ほど、自分探しに精を出す。

「1000回素振りをしろ」と命令されても、尊敬する人に言われたのでなければ、それはストレスにな

る。腑に落ちればへこたれない。

●OJTというのは、右脳と左脳、小脳と小腸を十分に使って理解を深める、腹に落とすためのシステム。

●母音は人を安心させ、子音は人を緊張させる。
しゃべることも運動の一種

母音:あいうえお、まみむめも等→アナログ回路を刺激する。
子音:デジタル的

音読みでいくか、訓読みでいくかによって効果が大きく変わる。

●言葉や名称の持つ物理作用を考えるべき。

感情、エモーショナルな部分には、語感が必ず大きく影響する。(感情マネジメント)

●D音は強い停滞を引き起こすから使うな。
だって、どうせ、どうよ? どっちみち、でも…

×「できません。だって…」
→○「△△までなら、そのじかんでできます。しかし、~」
  「ここまでとなると、あと2日ください。」

●英語をネイティブ発音で話せるようになると、人格が変わる。
英語は子音を使う。→デジタル思考になる。

●日本人とポリネシア語族の人だけは母音を左脳で聞く。
・左脳で聞くということは、母音にきちんと言葉としての情感をくみ取る構造がある。

・子音主体でしゃべっている人にとっては、母音は単なる音響にしか聞こえない。

・韓国語は子音の日簿記に脳が反応しているので、合理的な考え方をする。

・日本語をしゃべっている時は、アナログ脳が働き、相手の思いに共感してしまう。
だから、悲しいことがあっても、悲しみを与えた人の苦しみが分かってしまうので、絶叫できない。だか

ら、自分の素直な感情を爆発させることにためらいを感じる。

●子音系言語を習得すると、デジタル脳への切り替えが早くなる。

●日本語は直感の世界を言語化しやすい。
アナログ回路なので、右脳と左脳の連携がよく、感じたことを言語化しやすい。

●感情的かどうかは別。

●日本人は共振によって生じる、気持ちのシンクロを重視する。

それが、左脳、経済意識に表出しやすいので、「バックがどれが一番いい」とか「車はどれがいい」とい

うことを的確に選び取りやすい。
つまり、マーケティングにはいい市場。だからブームも起こりやすい。

●グローバルに戦うためには、アナログからデジタルに切り替える必要がある。

●完成には、デジタル感性とアナログ感性がある。

デジタル感性とは、人工的なものに面白味を感じる。
非常にすがすがしく、合理的に考えることができるのもデジタル感性。
両方使えて一人前のプロ。

●語感とは、口腔内物理効果である。
2400年前にソクラテスが言った言葉「言葉の本質とは、口の模倣にある。指し示すところの事象とその言

葉の口の模倣が一致したとき、言葉は美しい。」
→つまり、軽やかなものは軽やかな言葉に、重いものは重い言葉に模倣すると美しい。

●イメージによって成果は大きく変わってくる。
・深みのある仮説とは、総天然色の立体のイメージ。
・空間認識力が必要。

・空間認識力を身に付けることで、行間を読むことに長ける。言葉の裏も読めるようになる。

・企画書を書くときは、そのまま出版するつもりで書く。
ダンスにおいて直径30メートルのお盆を抱えるイメージでターンするのと、しないのでは迫力がまるで違

ってくる。

●先入観を捨て、自分の直感を信じる。
※ネガティブ性向のある人の直感は当たらない。
なぜなら、脳がニュートラルではない、無邪気ではないため。

●あと10年もすれば、経営コンサル業界もおそろしく変わるのではないか?
経営者と同じ直感や感性を持っていないと、ロジカルなサービスに付加価値が乗らなくなる日が来る。

以上、今回は
「無邪気な脳」で仕事をするについてご紹介しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です