【人間観察法】中国古典に学ぶ人間の本性を丸裸にする方法とは?

こんにちは。
Marketingstock管理人です。

この半年くらい全く記事更新していなくて、もはやブログから腐臭がしてきそう

な状況ですが、また改めて更新していきます。

で、今回は、マーケティングとは直接関係ない内容ですが、知っていて損はない、いやぜひ知ってほしいことをお伝えします。

それは、「八観・六験」という人物を観察する方法。
中国古典「呂氏春秋」に書かれている人物を見極めるための方法です。

私はこの内容を安岡正篤氏の書籍の中から知りました。

この方法を知ることで、取引先の社長や担当者の人物を見極めたり、
身の回りにいる人物の本質を知ることができます。

では、さっそく説明しましょう。

八観法

八観法とは、八種類の人間観察法のことです。

1.通ずれば其の礼する所を観る

役所について課長から部長というように、地位が昇った時何を尊重するのか?を

観察することで、その人物を知ることができる

2.貴ければ其の進むる所を観る

地位が上がると、どういう人物を進めるかを観察することで、その人物が分かる
人物だけでなく、ゴルフや麻雀を進めるといった琴も含まれる

3.富めば其の養う所を観る

金ができたら何を養うかを観察する。

裕福になると、その資金を増やすために投資を始めるとか、
ペットを飼うとか、家を購入するとか、女を侍らして豪遊するとか、あるいは成

長のために自己投資するとか

4.聴けば其の行う所を観る

聴いても聞きっぱなしで、全く実行に移さない人もいれば、即行動する人もいる


他人の助言前言を聞いて、どういう行動をするのか?また、全く行動しないのか

?を観察する

5.止(いた)れば其の好む所を観る

この場合の「止る」は、「止(と)まる」ではなく、「いたる」と読みます。
意味はあるところに達する。到達するという意味。

ある所まで行きついた場合、例えばその人物が重役になった(止った)場合、急

にゴルフをやるようになったなど

6.習えば其のいう所を観る

ある物事に習熟した場合、その人物がどんなことを言うようになるのか?を観察

する。

7.窮すれば其の受けざる所を観る

窮するとは、困窮すること。

例えば、非常に貧乏になると、何とかして他人からの援助を得ようとする傾向が

ありますが、そのような境遇でもあえて援助は受けないとか、どんなにお金に困

っていても、儲かりそうな仕事でも、自分のポリシーに反するものには一切手を

出さないなど、
困窮した境遇であっても、何を受けないのかを観察する。

8.賤しければ其の為さざる所を観る

賤しくなると自暴自棄になって何でもやるようになります(悪い意味で)
そんな境遇になっても、何をしないかを観察する。

以上が八観となります。

六験法

また、八観以外にも人間検査法ともいうべき「六験」という方法があります。

これは、6つの方法によってどんな人物なのかを調べる方法です。

1.之を喜ばしめてその守を験す

人は喜ばされた場合、だらしなくなることがあります。
喜ばされた場合に、どれだけ守るところがあるか、自分自身の生活やそれを維持

する原理原則を持っているかどうかを調べる

要するに、その人物はだらしないところがあるのか?を調べるということ

2.之を楽しましめて以て其の僻を験す

論語にこれを知るものはこれを好むものに如かず、これを好むものはこれを楽し

むものに如かず
という言葉がありますが、好むとか喜ぶといったものは人間の本能的感情である

のに対し、
「楽しむ」というのは、好むとか喜ぶとかの感情に理性や教養が加わったもので

す。

この理性や教養の部分にその人の偏りというか、独自の思想や独自の見方があり

ます。そこで、楽しませてその人のかたよっているところを調べる。

3.之を怒らしめて以て其の節を験す

怒らせてみて、節を調べる。
節すなわち、しまりかたをみる。

4.之を懼れしめて以て其の特を験す

人は恐れると自立性・自主性を失い、ふらふらになる。
そこで、恐れさせてその自立性を調べる。

5.之を哀しましめて以て其の人を験す

ここでいう哀しとは、慈悲の意味で使われています。

例えば、病気で苦しんでいるわが子を見た場合「さぞつらいだろう」「なんとか

助けてあげたい」「できることなら私が身代わりに…」というような悲しみを伴

った愛情のこと。

6.之を苦しましめて以て其の志を験す

人は苦痛にあうと、志が挫折することがあります。
そこで、苦しませてその人の志が堅固かどうかを調べる。

六験法は人物の喜怒哀楽のほかに、恐怖、苦しみといった状況のおかれた際、そ

の人物の隠すことのできない本質部分を調べるという方法。

さすが三国志の国です。情け容赦ないですね。

六戚・四隠

「呂氏春秋」には、これ以外にも六戚・四隠という方法も書かれています。

六戚とは
身に近い六つのもの
父母、兄弟、妻子の実態、和、不和

四隠とは
どういう友達と付き合っているか
どういう古いなじみを持っているか
どういう所に住んでいるか
どういう構えをしているか

ということを調べるそうです。

まとめ

今回は、「中国古典に学ぶ人間の本性を丸裸にする人間観察法」としまして、
八観、六験、六戚、四隠についてお伝えしました。

八観、六験、六戚、四隠とここまで調べたらその人物の正体が分かってしまうそうです。

人は口ではいくらいいことを言っても、どこかでぼろが出てしまうもの。

自分自身がこれらの方法で調べられたらぐうの音も出ないですね。

まあ、古今東西で色んな人物分析の方法はあるかと思いますが、
数千年の年月を経ても受け継がれている東洋人物学ですから、それだけの価値はあると思います。

あなたの周りの人物、取引先の担当者がどんな人物なのかその本性を知りたい!
という方はぜひ活用してみてください。

本日もお読みいただきありがとうございました。

ではまた。

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