『読書について 知力と精神力を高める本の読み方』読書メモ

こんにちは!
Marketingstock管理人のタケです。

私が最近読んだ本の中にショウペンハウエルの『読書について』という本があるのですが、これが久々に良い本でしたので、この本の内容についてちょっとご紹介したいと思います。

いきなりですが、この本の内容をごくごく簡単に要約しますと、以下のような内容になります。

●読んだことは、アウトプットしないと全く身につかない。
●悪書を読まず、良書を読め、特に古典
●読んで自分の頭で考えること。それをしないと全く身につかないし、有害ですらある。
●ただ読むだけでは、読めば読むほど馬鹿になる。
●得た知識は自分の持っている知識と関連付けて体系化させること。

この本の特長

この本はショウペンハウエルの言葉を渡部昇一氏が
自らの体験などを交えてわかりやすく解説してくれています。

前半部分には、ショウペンハウエルが生きてきた足跡やその背景・歴史についても書かれています。そしてショウペンハウエルがどのようにして独自の思想を持つに至ったか、またそののちにどんな人物に影響を与えたのかが書かれています。

このような背景を知りショウペンハウエルの人となりを多少なりとも知ることで、ショウペンハウエルの言葉に親しみを覚えることができました。
 これは、ある人の思想を学ぶ際、その時代の背景やその人の生まれ育った環境、どのような影響を受けたか、また世の中にどのような影響を与えたのかということを知ることで、其の人の思想のバックボーンや思想界の全体の流れを俯瞰的に把握することができます。

私がこの本を読んで、一番心に残ったのが、
本を読んだらそのままにしておいてはいけないということ。
一度読んだら、必ず自分の頭で考え、アウトプットしなければ全く自分の身につかないということ。

さらに私自身ショックを受けたのが、読むだけなら読めば読むほど馬鹿になるということ。

これは、渡部昇一氏の発想法という本に書かれているのですが、何か書くために参考として色々な知識を得る場合、どんどん知識を取り込めば取り込むほど知識のエントロピーが増大してまとめきれなくなり、全くかけない状態になってしまうとのこと。
エントロピーが増大化した情報知識をまとめられるのは、天才のみということが書かれていました。

私も幾度となく、このような状態に陥ったことがあります。

過去に企画書やレポートを書くために色々な知識や情報を収集し、必要だと思ったらあれもこれも手を出しすぎて、最後には訳が分からなくなり、どうまとめたらよいのか全く手の付けられない状態になり、自分の頭で考えるという最も大切な思考の時間がなくなってしまい、結局時間オーバーでお粗末な成果物しかできなかったという苦い経験があります。

この本を読んでまさに私の事だと、大いに反省いたしました。

もちろん何の予備知識も情報もなければ、アウトプットもできないので、これはバランスの問題だと思いますが、
要するに、知識は溜めるだけでは何の役にも立たず、溜めて出さずに放置すれば腐っていく、むしろ害悪ですらあり、ゴミにしかならないということ。知識情報を得たなら自分で考え、即アウトプットすることを心がけたいと思います。

私がやっているアウトプット方法ですが、
1.まずは本で参考になった個所を赤線を引く、付箋を貼る、参考箇所のページを折るなどで、印をつけ、
2.その都度ノートにメモを取るか、後でまとめてノートに参考箇所をメモをする。
3.参考箇所について自分の意見考えを記載し、のちにそれをレポートやブログの記事としてまとめる。

とくに変わったことはやってません。
自分のやりやすいやり方でよいかと思います。

ちなみに、自分しか見れない完全クローズの媒体やノートにストックしておくのも良いですが、一番良いのはその内容を人に伝えるということ。

直接人に説明するのでもよいし、今見ていただいているこのブログのように、記事として公開するのでもOKだと思います。

人に見せようとすることで、記事内容が洗練されますし、第三者からのフィードバックをもらうことで、自分のアウトプットの質を客観視できます。

また、アウトプットしてみてはじめて自分の得た知識が定着しているのかどうかが分かりますので、自分のアウトプットが稚拙であると感じたなら、もう一度インプットしてみて、より自分自身に定着させるということもできます。

まとめ

このブログを読んでいただいているあなたは、すごく勉強熱心な方だと思いますので、
日々ご自身のビジネスのスキルアップや売り上げアップのために色んな本を読み、様々な情報・知識を得ているかと思います。
そんなあなただからこそ、読書などで得た知識情報を決して無駄にすることのないように、
今日お伝えした内容を参考にしてみてください。

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[新訳]読書について 知力と精神力を高める本の読み方
ショウペンハウエル著  渡部昇一・編訳

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