マーケティングの戦略5 マーケティングミックス(4Pと4C)

前回までマーケティング戦略を立案の流れとして

PEST分析

3C分析

SWOT分析

セグメンテーション

ターゲティング

ポジショニング

の一連の流れについてお伝えしました。

ここまで、
●自社を取り巻く環境と自社の強みと弱みを明らかにし、(PEST分析、3C分析)
●自社商品やサービスの課題を抽出、(SWOT分析)
●市場を細分化し、自社商品サービスをほしがっているお客さんはどこにいるのか?
どんな人なのか?その人の年齢や性別や年収、趣味やライフスタイルなどを明確にした後、(セグメンテーション)
●理想のお客さんを明確にし、(ターゲッティング)
●その理想のお客さんが、他社の商品サービスではなく、自社の商品サービスを選んでもらうために
どのように差別化を行なうか?(ポジショニング)

というところまで分かりました。

ここまでがいわゆる戦略の部分になります。

次に行なうのが戦術(具体的に何を行なうのか?)
になります。

マーケティングの戦術でよく使われるのが
マーケティングの4Pです。

4Pとは
●プロダクト(Product)/商品
●プライス(Price)/価格
●プレイス(Place)/流通
●プロモーション(Promotion)/広告・PR・販促

この4つの頭文字を取って4Pといいます。
また4つのPを組み合わせることをマーケティング・ミックスともいいます。

ここまでをわかりやすくいいますと

ーーーーーーーーーーーここから戦略部分ーーーーーーーーーーーーーー
●Segmentation(セグメンテーション):どの市場の

●Targeting(ターゲティング):理想のお客さんに買ってもらう為に

●sitioning(ポジショニング):どのような切り口の商品サービスにするか

これらを頭文字をとってSTPといいます。

ーーーーーーーーーーーここまでが戦略部分ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーここからが戦術部分ーーーーーーーーーーーーーー

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●製品(Product)どんなパッケージでどんなネーミングで
どんな中身の商品をどんな品揃えで

●価格(Price)いくらくらいの価格帯で、

●流通(Place)どんな店に扱ってもらって、

●販促(Promotion)どのように告知して買ってもらうか?

ーーーーーーーーーーーここまでが戦術部分ーーーーーーーーーーーーーー
これらの4つのPの頭文字をとってマーケティングの4Pといい、
マーケティングミックスとは、これらの4つを組み合わせることになります。

※【補足】
ちなみに、サービス業に置けるマーケティングミックスとして
●People/ピープル:人的サービスの質、従業員のクオリティ
●Process/プロセス:商品の提供フロー 、提供方法
●Physical Evidence/フィジカルエビデンス:物的証拠
(サービス空間、光、香り、デザイン、ユニフォーム等)
この3つを加えて7Pという場合もあります。
(マーケティングの大家フィリップ・コトラーが提唱)

売り手側の4Pから買い手側の4Cへ

4Pは、売り手側の視点つまりプロダクトアウト的視点なのですが、
これに対して買い手側の視点(マーケットイン)で考えるマーケティング・ミックスが4Cになります。

これは、1980年代アメリカの広告学者である、ロバート・ラウターボーンが提唱したもので、
売り手側の「4P」を設定する前に買い手側の「4C」を考えるべきだと主張しています。

ではその「4C」とはどのようなものかを説明します。
● Customer Value:顧客価値
● Customer Cost:顧客にとっての経費(費用だけでなく、時間や心理的負担なども含まれる)
● Convenience:顧客利便性
● Communication:顧客とのコミュニケーション

これらはそれぞれ4Pと対応しています。
Product(いかに製品を開発するか)⇔ Customer Value(お客様にとっての価値は何か?)
Price(いくらの価格にするか) ⇔ Cost(お客様が負担するお金、時間、手間、心理的負担はどれくらいか?)
Place(どこで売るのか、どんな販売チャネルを使うのか)⇔ Convenience(お客様の利便性、買いやすくするにはどうするのか?)
Promotion(どのようなプロモーションを行うのか?)⇔ Communication(お客様とどのようなコミュニケーションをとるのか?)

図にすると以下のような内容になります。
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マーケティング活動が、市場を細分化し、ターゲットを明確にして、そのターゲットに刺さる切り口を設定することを前提にすることを鑑みれば、
4Cの考えは至極まっとうな考えと言えます。

結局、マーケティング活動を行うには、お客様ありきの視点ははずせないということですね。

まとめ

具体的に売る為の戦術を4つのPの組み合わせで考える
4つのPとは
プロダクト(Product)/商品
プライス(Price)/価格
プレイス(Place)/流通
プロモーション(Promotion)/広告・PR・販促

サービス業の場合は
●People/ピープル:人的サービスの質、従業員のクオリティ
●Process/プロセス:商品の提供フロー 、提供方法
●Physical Evidence/フィジカルエビデンス:物的証拠
(サービス空間、光、香り、デザイン、ユニフォーム等)
この3つのPをプラスして7Pという

売り手側の4Pを顧客側から考えたものが4C
● Customer Value:顧客価値
● Customer Cost:顧客にとっての経費(費用だけでなく、時間や心理的負担なども含まれる)
● Convenience:顧客利便性
● Communication:顧客とのコミュニケーション

最後に

いかがでしたでしょうか。
今回はマーケティングミックスの4Pと4Cについて
それぞれの違いについてお伝えしました。

以上ここまで。

本日もお読みいただきありがとうございました。

PS.これまでマーケティングの戦略や戦術について数回に分けてお伝えしましたが、
そもそも戦略とは何か?戦術とは何か?
その違いなどについて本質的な内容はまだお伝えしていません。
ですので、次回は「そもそも戦略・戦術とは何か?」その本質的な部分についてお伝えいたします。

ではまた。

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