アイデアを明日までに100個量産する方法

もし、クライアントから
「明日までに売上を上げるアイデアを100個出してくれ」といわれた場合
あなたなら、どうしますか?

とりあえずアイデアを出す為に色々と考えてはみるものの
時間ばかりが過ぎて、とほうにくれるかもしれません。

でも、このいくつかの方法を使えば100個のアイデアはおろか
200個も300個もアイデアを量産する事が可能になります。

あなたは、「アイデアは天から降ってくるもの」
「天才が生まれながらに身につけている特殊能力」

などと思っていませんか?

残念。それは間違いです。

アイデアは決して天から降ってくるものでも、天才の特殊な能力でもありません。

どんな人でもアイデアを出す事は出来ます。
なぜならば、アイデアを生み出す方法があり、それを活用する事によって
アイデアを生み出す事が可能になるのです。

世の中のアイデアマンといわれる方は、なにがしかの決まった方法を使っています。

あなたもこの方法を活用する事で、明日からアイデアが泉のごとく湧き出て
まわりから一目置かれる存在になる事が出来ます。

ではいくつかその方法について順番に説明していきましょう。

1.オズボーンのチェックリストを活用する

オズボーンのチェックリストとは?

9つのチェックリストを使う事によって
アイデアを出す方法です。

●転用

既存の商品・サービスの新しい使い方、他の市場へ販売できないか?
日本の商品サービスを海外に持っていく。また海外のものを日本国内に持ってくる。

●応用

売れているものをまねてみる。似ているものをさらにブラッシュアップする。他の業種の成功例を自社に当てはめてみる(要はうまくパクる事。同業種からパクったら完全な犯罪になるので注意!)

●変更

商品サービスを要素分解し、色、形、大きさ、味、ニオイ、質感、重さ、を変える。

●拡大

さらに大きく、重く、長く、広く、厚くする。時間を拡大する。ボリュームを多くする。

●縮小

さらに小さく、極小にする、弱くする、薄くする、時間を短縮する、
プロセスを省く、規模を小さくする、市場をさらに小さく絞る

●代用

商品の構成しているものを他のものに取り替える。素材を換える、人を換える、製法を換える、道具を換える、場所を換える

●再利用

過去にあったものを再度取り入れる、捨てていたものを再利用する。

●逆転

上下、前後、左右、順番、役割、しくみを入れ替える

●結合

フュージョン。合体させる。違う商品同士、組み合わせてみる。一つのテーマでパッケージングする。

これら9つの視点でアイデアを出していきます。

一人でやる時は、マインドマップを使ってやってみると良いかもしれません。

※補足:マインドマップとは?

マインドマップとは、英国の教育者トニー・ブザンが開発した創造的な思考技術です。自分が考えたいテーマを紙の中央に絵で描き、そこから放射状に枝を伸ばして、キーワードやイメージを繋げながら、発想を広げていきます。マインドマップは、脳に本来備わる情報処理プロセスを活用した思考法です。実際に描いてみると、誰でも思考が整理され、次々に発想がわいてくることに驚きます。
マインドマップは、ビル・ゲイツやアル・ゴアなど多くのグローバルリーダーたちが活用するほか、IBM、ディズニー、ナイキ、HSBC などの国際企業が採用。教育界でも広く活用され、特に OECD による学習到達度調査トップのフィンランドでは、「カルタ」と呼ばれるマインドマップが国語の授業で使われています。
(マインドマップとは? – 株式会社ALMACREATIONSのサイトから引用)

応用篇1

オズボーンのチェックリストにある、変更や代用に似ているアイデア法として
「属性列挙法」というのがあります。
これもテーマをいくつかの要素に分解し、各要素を改良したり変更したり代用したりして、
新しいアイデアを生み出す方法です。

使い方としては
1.まずテーマを決めます。
2.テーマを名詞的属性・形容詞的属性・動詞的属性の3つに分けます。
名詞的属性…素材、部品、パーツなど物質的に構成されている要素
形容詞的属性…印象、イメージ、色、形、デザイン、性質
動詞的属性…機能、使い方など
3.各要素に対して上記でご紹介しましたオズボーンのチェックリストを使って、アイデアをふくらましていきます。

アイデアを出し尽くしたら使えるアイデアをピックアップして
今度は企画書に落とし込んだり、実際に行動に移すためのステップに入ります。
このアイデアを量産させるプロセスと
アイデアを収斂させるプロセスは一緒にやる事はお勧めできません。

なぜなら効率が悪くなるからです。

アイデアをピックアップする時は質のいいアイデアをピックアップするわけですが、
質のいいアイデアはある程度の量を出さないとなかなか出てこないです。

たとえば、優秀なコピーライターは一つのキャッチコピーを考えるのに100個や200個のアイデアを出します。
そのなかから、批判的な目で良いものをピックアップしていきます。
(アイデアを収斂し、整理する方法に付いては、別の機会にお伝えします。)

アイデアを収斂させたら…
上のステップでアイデアを収斂させていくつかのいいものをピックアップされたかとおもいますが、
そこからまたピックアップされたもの同士を組み合わせたり入れ替えたりする事によってさらに、
アイデアをブラッシュアップさせる事が出来ます。

アイデア拡散→収斂→拡散→収斂
…と、どこまでやるかという決まりはありません.

時間があれば納得いくまでしてもいいですが、
アイデアは実行されないと絵に描いた餅なので、
ある程度まとまったら次のステップに入っていきます。

とりあえず、アイデアを形にしていく事が必要だと思います。
はっきり言って、実行してみて初めて分かる事や気付きの方が多いです。
没になる事の方が多いかもしれません。しかし、没になったアイデアも組み合わせによって、
今までにない全く新しいものが生まれる事もありますので、あきらめずにアイデアをどんどん出して、
どんどん行動していく事が大事だと思います。

応用編2

SCAMPER

このSCAMPERは7つの切り口で網羅的にアイデアを生み出すツールです。
オズボーンのチェックリストとほぼ同じ切り口ですが、
どちらか使いやすいほうを選んでみてください

SCAMPERは次の7つの頭文字からなります。

S Substitude 代用(他の要素で代用する)
C Combine 結合 (何かと何かを組み合わせる)
A adapt 適用 (他社の成功事例を自社に適用する、異業種のビジネスモデルを自社の業種に当てはめるなど)
M Modify 修正 (構成されている要素の一部分に修正を加える)
P Put to other users 転用(適用と反対に、自社の商品サービスを他の市場に展開する。今までのターゲットを別のターゲットに転用する。別の用途に転用するなど)
E Eliminate 除去(構成されている要素をあえて省く、または小さくするなど)
R Rearrange 再配列(上下左右前後を入れ替える、構成要素を入れ替える、ビジネスの仕組みをいれかえるなど)

2.マンダラート

マンダラートとはヒロ・アートディレクションズ株式会社代表取締役の 今泉浩晃さんが開発したアイデア技法です。

現在、WEBサービスやiPhoneのアプリとしても使われている割と有名な技法です。
参考サイト

使い方としては、3×3のマトリックスを使います。

そのマトリックスの真ん中にテーマを記入し、周辺の8つのボックスにテーマに関連するアイデアを記入していきます。

8つのアイデアからさらに、新しいマトリックスをつくり上記と同じく8つのボックスをうめていきます。すると、8×8で64通りのアイデアが出てきます。

この方法の良い所は、ボックスをうめると言う強制力が働くので、
ボックスをうめていけば最低でも64通りのアイデアを出す事が出来ます。

ここまでお読み頂き有り難うございました。
お礼に私からあなたに、アイデアを出しやすくする為の書き込みシートをプレゼント致します。

これは、自分自身のために作ったシートです。仕事でも使っています。
今回ご紹介しましたアイデア発想を元に作成しています。

他の方が使いやすいかどうかは、聞いてみないと分からないのですが、
もし改善点やご指摘などございましたら、遠慮なくご連絡ください。
データは以下のリンクからダウンロードできます。

●競合を丸裸にしてしまう、リサーチシート
●競合リサーチ+自社への応用シート
●マンダラート 8×8シート
●マンダラート×オズボーンチェックリスト 8×8シート

●ニーズから発想するビジネスモデルシート

もし、ダウンロードできない
どう使ったらいいか分からない場合や
ご意見ご感想等ございましたら
こちらにご連絡頂ければと思います。

ということで、今回はアイデアを量産する方法についてお伝えしました。

以上ここまで。
本日もお読みいただきありがとうございました。

では。

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